おじゃまします。図書館好きのらいむぎ(@rye_enjoy)と申します。
今回は、岐阜県の一風変わった図書館に行った時の回想記事です。
建築を学んでいた頃の記録がありますので、そちらを載せようと思います。
多少かたい文章ですので、何を言ってるかわからないところは読み飛ばしてください…笑
写真を載せましたので、「こんな図書館があるんだ〜!」と雰囲気だけでも楽しんでいただければと思います。
建築:『ぎふメディアコスモス』伊東豊雄 設計
ぎふメディアコスモス
行ってきたのは岐阜県岐阜市にある、みんなの森 ぎふメディアコスモスです。
以下、昔の僕の文章です。
前半
覚え書き形式のため、乱文で申し訳ありませんが投稿致します。
2016年5月15日の日曜日、ふと思い立って、ぎふメディアコスモスへ。岐阜駅から北へ歩いた。
![]()
西側に隣接する道路は、自転車も通り抜け不可であり、移動方法でレイヤー分けをされていた。正面入り口付近も駐輪禁止だった。
![]()
正面入り口左のスタバ(特徴的な屋根)を横目に、内部に入る。一階を少し歩いたが、我慢できずに二階に上がる。
エントランスグローブを抜けるとヒノキの香りが強まる。日曜日のため人が多く、居場所の多さもよくわかった。
池井戸潤の『鉄の骨』を手に取り、実際に自分も座ってみる。
点在するスツールで第一章を読んでいると、五歳ほどの少年が近くに座り、おもむろに新幹線の絵本を読み始める。目を輝かせ、体勢を崩して夢中で読む。呼吸まで聞こえる距離感だった。
ゆったりグローブのソシオペタル側で続きを読んでいると、柔らかいソファだと思って勢いよく座ったおばあさんが想定外の高反発に「アイタタタ」と笑う。その揺れも人の存在を伝える。
伊東豊雄先生がおっしゃるところの『失われつつあるコミュニケーションの場の回復』を体験していたのかも知れない。
スポンサーリンク
後半
![]()
![]()
他にも窓際の学習スペースや外部の並木テラスを含め、全ての椅子に移動しては座って本を読んだ。照度も様々だとわかる。読書の捗らないこと捗らないこと。笑
![]()
曲がった書棚を辿っていくと、知らぬ間にグローブに吸い寄せられる体験もした。平面計画の妙なのだろうか。
![]()
![]()
![]()
グローブ自体にも各々個性があり、違いを知覚しやすくできている。点在する案内板も、それぞれのゲシュタルトに対応していた。グローブは細部までの徹底ぶりだ。
いつの間にか日が沈みかけていたので、帰ることにした。後ろ髪を引かれる思いで南の信号を渡る。
ここで突然の尿意。汗
建築を離れて膀胱が気を緩めたのか。先にコンビニもあったが、せっかくスッキリするならメディアコスモスがいい…!と、引き返す。
少し期待して一階のトイレに飛び込んだが、意外と普通のトイレだった。(便座が温かかった…。)
結局、誘惑に負けてまた二階に上がった。そこで幻想的な光景を目にした。
![]()
昼間はあまり目立たなかった、書棚より少しだけ浮いた照明が周囲のガラス壁や床に映り込み、灯篭のように見えた。また、天井(と同時に屋根)の起伏を光が這っていた。
森の香りやあれだけの人のアクティビティ、グローブ内部の安心感、日が暮れた後の光景等々、他にも様々あるその全てが設計されたものだったならば、恐ろしいことだ。
![]()
閉館まで過ごしたが、出る頃にはミラーレス一眼の充電が切れていたため、最後にスマホで外観を撮った。
日が暮れるまで居れてよかった。
でかした膀胱。
そういえば、急に尿意がきたんだった。思い出しますね・・・。
スポンサーリンク
いつまでも居たい図書館
かつて僕が建築学生として研鑽に励んでいた頃に、本当に好きな建築だった図書館です。
今でも、岐阜県に行った折には寄りたくなってしまいます。
変な内装、外装をしていますが、本当に居心地が良くて、いつまでも居たくなるような図書館です。
この記事の後も、実際に何度か足を運んでいますが、地元の方々にも愛される憩いの場所になっているようです。近所にこんな図書館があったら毎日通うなぁ・・・。
当時の僕は建築に命を燃やす青年でした。
その辺について知りたい方はプロフィールをご覧ください。
ではでは!
最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。

色々あったけど、建築のことは今でも好き。
嵯峨ノ頼麦
スポンサーリンク