気をつけてってなんだろう
なんだかピンと来なかった
言われなくてもそうするし
心なくうんと応えてた
暗い路地には入らない
車にだって近づかない
家まで帰ってくるなんて
当たり前だと思ってた
でも
気をつけてってなんなのか
大きくなってわかったよ
人は突然いなくなる
明日も一緒かわからない
今となりに居るのって
まったく奇跡だったんだ
あの日の母のひとことは
心からの言葉だったんだ
ああ
僕もいつの日か
心から誰かを見送りたい
見えなくなってしまうまで
また会えるように見送りたい
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何気なく使われている言葉ですが、奥深さを歳を重ねるごとにその深さに気がつく。
誰かと共に居る奇跡。誰かが側にいてくれる幸せ。
当たり前に思わず、今この瞬間を時を大事に過ごしたいです。
どうしても親目線になってしまい、胸がいっぱいでした
ひとり暮らしをして、今年で14年目になる我が子
時々しか帰っては来れませんが、帰るときはやっぱり
気をつけてね うん、お父さんお母さんもね
またね うん、また来るね
車が見えなくなるまで、あの角を曲がるまで、
いや、見えなくなっても暫く見ていたり、
(私も、いつの日かこんなふうに誰かを見送りたいな)
と、思ってくれたらいいな
素敵な詩を、ありがとうございました
「じゃあ、またね!」とバスから降りて右と左に別れてそれぞれの家に帰った。
20才の某月の26日、給料日。
28日の朝、出勤した私は、係長から一枚のメモ用紙を渡された。「この人の退職金を 算出して!」メモ用紙には、二日前に
帰り道一緒だった同級生の名前があった。「間違いではないのですか?」間違いではなかった。給料日は寝たきりのお父さんに渡すために、寄り道せずに帰り、よく27日に20才を迎えた友人と飲み、無免許で友人のバイクに乗り、カーブを曲がれず電柱に激突!亡くなった!
26日、給料日、あの日の会話は
決して忘れない、半分冗談、本音も混ざった、楽しいひとときだった。
そうなんです。
人は突然いなくなるし、
いま誰か隣にいることは奇跡で。
明日も絶対一緒にいられる保証はどこにもなくて。
でもその時はなかなか気づけない。
明日がかならず来るとは限らない。
もしこのまま病院のベッドで寝ている間に心臓が止まったらと思うと怖くて眠れない人間。
つい数日前に笑顔で別れたのに突然事故に遭って病院のベッドで意識なく横になっている人間。
そのどちらも見てきた私は朝が来るたびに「あぁまた今日も生きてる」そう思うんです。
臆病になれとか希望を持つなというわけではないんです。
ただ、生かされている命を大切にして欲しいと。
ただ、心から思うんです。
自分自身にもそう言い聞かせながら。
「気をつけて」
らいむぎさんがお母さんにかけてもらった言葉はまさにその通り。
大切な相手にまた元気で顔見せてねって。
元気で会おうねって。
心からの言葉。
この詩を読むと思い出す母とのやり取り。
小学生の頃、
毎朝、玄関の外に出て私が突き当りの角を曲がるまで
手を振ってる母。
私は1度角を曲がり、少しして角から顔を出す。
母はまだ立って手を振っている。
私も手を振り角から姿を消す。
このやり取りを、何度か繰り返した朝のルーティン。
そして、何度目か。時間を長めに待つわたし。
エイ!っと角から顔を出す。
やったー!!お母さんは家に入ったらしい。
私はホッとして、ニッコリ元気に学校へ歩いていくのだ。
そう、見送りたいのは私だった。
母に見送られるのは嬉しいけれど、居なくなるまで
バイバイするのは私の方だと、何となく決めてた(笑)
結婚した後は「行ってらっしゃい と おかえりなさい」が
大切になった、
見送るのはいつも私。
たまに私が出かけるときは、必ず夫を玄関先まで呼んでいた。
ちゃんとお顔を見せてちょうだい!!
24時間働けますか?! CMのままの人だったから。
いつも心に留めていた過労死のこと。
面倒くさいと感じてたかもしれないけれど、
この瞬間が最後になるかもしれないから。
面白くて厳しくて、なかなか褒めてはくれない人だったけど「ありがとう と ごめんなさいは」はちゃんと言ってくれていた。
ありがとう!! ま た ね !!
「あの日の母のひとことは、心からの、言葉だったんだ」
このセリフを聴いて、ブワァーんとあの夜の光景が
脳裏に蘇りました。。
私の結婚式の前夜でした。
妹は前年の9月に既に嫁いでましたから3人だけの夜でした。
両親に最後の挨拶をしていないと思い、リビングに2人揃っていたので、今しかないと、その部屋に繋がっているダイニングの床の上に正座して話しました。
「お父さん、お母さん長い間お世話になりました」と両手をついて頭を下げました。
その時母が言った「お母さんが一番心配なのは
あんたは、辛くても絶対言わない、我慢してしまう子だから、そこだけが・・」と。
お友達みたいにざっくばらんな人だけれど、とっても厳しい母親で、心や精神的なお話は父と話すことが多かった私は
母のこの言葉を聴いて、私の心の奥底をちゃんと見抜いていることを 改めて感じで、泣き崩れてしまいました。
父は、そんなに泣かなくてもって少し驚いていたけれど
母親って凄いなあと感じた嫁ぐ前の夜のお話でしたとさ。
今朝の今朝まで完全に忘れていた母との想い出。
頼麦さんはやっぱり凄いなあ!!
詩を読むだけで、どんどん私の記憶の扉が開けられてしまう
凄い影響力ですね。
お母さんに会いに行こう!!そう決めてペットから脱出した私です。