おんなじ気持ち
木陰にすわる子犬さん 私もおんなじ気持ちです 火照ったその身に吹く風は こんなにきもちよいものね 川辺にあそぶ子鴨さん 私もおんなじ気持ちです 流れにその身を委ねるは こんなにここちよいものね
木陰にすわる子犬さん 私もおんなじ気持ちです 火照ったその身に吹く風は こんなにきもちよいものね 川辺にあそぶ子鴨さん 私もおんなじ気持ちです 流れにその身を委ねるは こんなにここちよいものね
何もかもつかれたときは しょうもない話をしよう しょぼくれているときは しょうもない話をしよう ともに肩ふるえ笑うことは ぼくらをはげましてくれる ともに腹かかえ笑うことは ぼくらをひきあげてくれる なんて そんなことは…
ああ君のつがいは何をしている 君が死ぬ思いで子を温める今 何処をほっつき歩いているんだ 風雨をしのぎ虫をはらい 側で励ます責任があるだろう ああ君のつがいは何をしている なぜこの場に居て愛を傾けない 立ち入ることのできな…
風は風になるために 吹きぬけ葉ゆらし幸はこび 鳥は鳥になるために 声を枯らして愛うたい 雲は雲になるために 連なり棚びき空かざり 僕は僕になるために 風うけ声きき雲あおぐ
あなたと今際で笑うのも 来年旅行に行くことも 来月シーツを買うことも 来週お店で飲むことも 今日のあたしを穏やかに 楽しく居させる魔法です 孤独なあたしの大切な 愛しいあなたの魔法です
尊く輝かしい今日の陰 朽ちたパイロンの哀愁 木陰に涼む犬等の疲労 誰も気づかず遊んでる 愛しく眩しい今日の陰 泣きグズる子供の知恵 一輪紛れた燈花の孤独 誰も気づかず騒いでる
ふとめをはなしただけなのに せかいはこんなにいろづいて はるをよろこぶむしたちが みどりのうたをうたってる いのちあふれるこのいろを のがしていたのがくやしくて またかおあげていきようと あおとしろとをあおぎみた
空の宝石 夜咄 頼麦 作 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 この文章の著作権は夜咄頼麦に帰属しますが、朗読についての著作使用権は解放しております。YouTubeでの朗読、声劇、そのほか音声表現活動などで自由にお使いくだ…
汗ばんだ身体に横風の愛撫 布外に腐葉土の湿った香り 息を潜めて座る大きな身体 物憂げな美術館の銅像の様
コロコロころがり始めると コロコロころがり続けます ピタリととどまり始めると ソノママとどまり続けます ボールにタイヤにダンゴムシ まあるいものかと思ったら じつはぼくたちニンゲンも おんなじようなものでした
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