【フリー台本】時雨の名残【1人用 |4分】
時雨しぐれの名残なごり 夜咄よばなし 頼麦らいむぎ 作 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 この文章の著作権ちょさくけんは夜咄頼麦に帰属きぞくしますが、朗読ろうどくについての著作使用しよう権は解放かいほうしております。Y…
時雨しぐれの名残なごり 夜咄よばなし 頼麦らいむぎ 作 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 この文章の著作権ちょさくけんは夜咄頼麦に帰属きぞくしますが、朗読ろうどくについての著作使用しよう権は解放かいほうしております。Y…
暴飲暴食は久々だ。 家で酒を飲むのはいつぶりだろう。 何も考えたくない。 全てを遠ざけて孤独に沈みたい。 ああ!!健全を求められ、堅守しては破綻する偏った人生!! 全て厭になってしまった!! 自由が制限されては保たない!…
静寂。 整頓され過ぎた机。 開かれっぱなしの辞書。 白い壁に少しの緑。 また、静寂。 目を閉じる。 ・・・ ・・ ・ 霹靂。 指先が言葉の欠片を叩き始める。 最近は紙の上に書くことばかりで、電子上に記すことから遠ざかって…
落ち葉も硬い寒き朝 心躍らせ家を出る 横殴る白も凍りつき 足を滑らせ歩き行く 知らぬ間に背後にも 氷を踏み割る音がする 寒さに負けぬ粋な人 挨拶せんと振り向くと 舞いつ落つるは雪の粉 小鳥が一羽留まるだけ
蟲の声 まろやかにする 障子かな
銘々に 己が宇宙を 剥き出して 彷徨い暮らす 虚の都市哉
読み終えて 深いため息 書の呪い
花火指し 寄せては返す 人波の 持ち寄るものは 夏の寂しさ
惜しむほど なお鮮やかな 緑かな
湧き出でて 身体を包む 流れ湯に 混じり溶けるは 継ぎし泡沫
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