山の階段のぼったら
どんぐり一つおちてきた
こんこんころりん転がって
ひだりのくつのつま先へ
くつに蹴られたどんぐりは
まっすぐみぞに落ちてった
もしもわたしがいなければ
まだまだ下へ行ったろう
椅子に座って休んだら
小鳥が一羽とんできた
ちょんちょんちょこん跳びはねて
みぎのくつのつま先へ
懐かしそうに首かしげ
はずみをつけて飛んでった
小さな重みの感触を
たしかに残して消えてった
ああ世の中はおもしろい
思わぬことに満ちている
ころげてはねて楽しんで
まだまだ歩いてゆきましょう
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