もみじ葉も 役目を終えて 湯の虜 枝の先から 褒美たまわる

もみじ葉も 役目を終えて 湯の虜 枝の先から 褒美たまわる
自由とは 囚われぬこと 聞かぬこと
オリオンの 南中を待ち 白む空 想いに因らず 朝は来にけり
窓越しに 硫黄の香り 風運ぶ 街の歴史も 酌む月見酒
砂浜の 並み居るパリピ かわし行き 海入る我も パリピに映らむ
見落とさる 枯れ木に遊ぶ 山雀の 眼下に落つる 氷瀑の汗
消えぬよう 薄れる記憶 書き遺す 次の自分に 託す灯火
触るほど 頭を垂れる 枝垂れ笹 纏い飾るは 名残る粉雪
おもむろに 口に頬張る 白い玉 気になる味は 草かき氷
朝の陽に 雪解け誘われ 粉時雨 土に染み入り また廻り来む
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