愉しいってときは 愉しいんだ どんな言葉を尽くしたって 表せやなんかしない 哀しいってときは 哀しいんだ どんな言葉を尽くしたって 表せやなんかしない 愉しいは愉しいでいい 哀しいは哀しいでいい 気持ちは気持ちのまま 抱…

思いがけず降る雨も 言葉の生まれる恵み水 焦り慌てる人たちも 言葉を振り撒く土人形 この先等しく起こり得る 酸いも甘いも皆すべて 一人の詩人にかかったら 言葉の故郷のその一つ

今日はひつじ雲が少ないし ベランダに出て月を見よう 甘い甘い桃を乗せたお皿と 夏の名残のラムネを持って 晩ご飯を食べて寝るまでの おまけのようなスキマ時間 案外こういった時間だけを イマワに思い出すんだろう

何かを壊さなければ 何かは生まれない 壊すことをためらうな 積んだものにこだわるな 安定など捨ておけ 定まるなんてつまらねえ

知らぬ顔で通り過ぎた彼と 立ち止まっただけの僕 なんの違いがあるだろう 道端のまだ新しい鳥の死体 飛び散った羽と肉に群がる 蟲　蟲　蟲 草地に移してあげるだけ 僕にはそれができなかった あまりにおぞましい死の姿に 僕は一…

澱んじゃいけない 川も 雲も 澱んじゃ不健康だ 澱んじゃ不衛生だ 清く美しく流れて 涼やかな方がいい 澱んじゃいけない 川も 人も

旅は習慣を破壊する 良い習慣であっても 悪い習慣であっても 旅から帰ったあとは 良い習慣を守り抜き 悪い習慣を忘れること そして 持ち帰ったものを 日常に溶かすこと これで旅は完結する それで旅は完成する

人は 育った環境で大きく変わる 似た何かを持つ人とは 似た魂で生まれ 似た環境で育ったんだ 大きくなって擦り合わせた人と 初めから似た人は違う 似た魂と出逢ったなら 理由なんて作らなくていい ただただ一緒に居るといい

一つ一つを大事に積み重ねても こぼれた一言が台無しにすることもある 一日一日を永遠のように感じても 呆気なく大事な日々が終わることもある 人生というものは手に負えないね それでも重ねた時間は何かを育んだし 僕らはそれを地…

本当の自由はどこにあるんだろう 本当の赦しはどこにあるんだろう 本当の幸せはどこにあるんだろう 本当の 本当の 本当の 本当の 本当の 本当の本当の本当の本当の本当の 本当の自分はどこにいるんだろう