小さな痛み
心が成長するのは 心の痛みをやり過ごしたあと 体が成長するのは 体の痛みをやり過ごしたあと 進んで痛みを受け入れる それくらいで良いのかも知れない 痛みを感じないならば 足すくらいで良いのかも知れない でも壊れちゃいけな…
詩
心が成長するのは 心の痛みをやり過ごしたあと 体が成長するのは 体の痛みをやり過ごしたあと 進んで痛みを受け入れる それくらいで良いのかも知れない 痛みを感じないならば 足すくらいで良いのかも知れない でも壊れちゃいけな…
詩
僕らは愛を受け入れるべきだった 僕らは愛に従うべきだった しかし 僕らは愛をないがしろにした 僕らは愛に背いた それ故 僕らは愛の罰を受け続ける 僕らは愛に試され続ける 愛が満ち足りるまで 僕らは愛から逃れることはできな…
詩
君との夢に囚われて 恋路を進めぬ哀れさに 虫の音さえも押し黙り 切に語るは月明かり
詩
はーさみーさん はさみさん 私のなくしたものはどこ? はーさみーさん はさみさん 私のいきたいばしょはどこ? あちらこちらを探しても ひっかきまわして探しても どうにも見つかる気配はない どこにも目指すあてはない はーさ…
詩
一歩一歩を踏みしめて 水に浸かった石渡る 身体が傾かないように 水に浸かった石渡る 運び歩いた椅子開き いつもの岩場に広げたら 視界全てが滝壺だ 砕き散らせる滝壺だ 小さな木漏れ日差し込んで 飛沫の雨を描き出す 肌寄せる…
詩
目的もなく乗った山手線で たまたますんなり座れてしまった 後の予定まで時間があったので そのまま一周してみることにした サングラスをかけたビジネスマン 厚底靴を履いたギャル スーツケースにまたがる子ども &…
詩
車を停めて坂を下ると 石造りの墓が整然と並んでいる 右手には持参した花を 左手には水を汲んだバケツを持ち 照りつける太陽の下 ご先祖様の眠る場所を探す 一人で来るのは初めてだったから 暫しの間、立ち尽くした 吹き抜ける風…
詩
腰ほどの高さの小さなくぐり戸を抜けると 目の前は一面の碧だった 真っ白な手すりに身体を預け ここまで登り切ってくれた脚を労わりながら 季節に似合わぬ涼やかな潮風を感じる わあ〜キレイだね〜 後から登ってきた観光客が次々に…
詩
あー 気持ちが悪い 文字を打つ手も覚束ない あー 気持ちが悪い 画面を見る目も定まらない あー ここはどこなんだ ここは休むべき場所ではない あー これはなんなんだ この這いつくばる木偶の坊は 油断をすると 吐き気がする…
詩
自らの足で歩き、弱さを認め、孤独と友人になる。 全ての道程は血肉となり、愛おしい物語となり、明日を彩る光と影になる。 それ等の営みも何時か朧げな夢となり、微睡みに溶けていく。 美しく懐かしい想い出を抱いて目を閉じる日まで…
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