うちのご主人はいつまでも子どもだ。
いい歳してボクを使って遊んでいる。
意味もなく部屋を探検させたり、
他の文房具と決闘させたりする。
まったく、くだらねぇよな。
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ボクらは消すために生まれてきた。
身を削り働くために生まれてきた。
一年せずに削れ消えた仲間もいる。
だというのに、
いったいなんだというのだ。
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このままでは役割を果たせない。
ボクのことを十年もそばに置いてさ。
大事に大事に持ち歩いてくれてさ。
まったく。
うっかり好きになっちまうとこだ。
まぁ、こんな一生も悪くはないかな。
ありがとうな。
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先日の『朝のアフタートーク』で消しゴムの話がありましたね。あの話を聴いて後にこの詩を読むと、より情景が浮かんで楽しく思います。