さんぽ道

収穫を終えた畑のよこ、

なんでもないようなさんぽ道。

見向きもされない道だけど、

思い入れある、さんぽ道。

むかし大好きなじいちゃんと、

ばあちゃんが一緒に歩いた道。

幼いころに連れられて、

道草の名前を教わった。

いいかい、名前を知るのはね、

愛する、ということなんだよ。

そう言い微笑むばあちゃんの、

目じりのしわが好きだった。

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3 件のコメント

  • 大好きなおじいちゃんとおばあちゃんと
    一緒って良いなぁ

    今はもう遠い世界にいる
    大好きだった祖父を思い出す

    周りを見渡せば田植え前
    日も長くなった夕暮れの道

    祖父を思い出し歩いてみよう

  • この詩がラジオナイトクルーズで朗読されるのを聴いて、流れる音楽と本当にぴったり合っていて。
    さらに心にしみわたる気がしました。

    何だか懐かしいような
    ほんわかあたたかくなるような

    先になってふと思い出すのはこんな何でもない日常なのかもしれませんね。

  • じいちゃんとばあちゃんが歩いた道を君は歩いた。
    2人に想いを馳せながら…

    花の名前を覚えるのは愛することだと教えてくれたばあちゃん。
    笑った時に出来る目尻のシワ 素敵な想い出ですね。
    2人に愛されて育った頼麦さん。
    その心象風景が伝わって来ました。

    我がじいちゃんとばあちゃんもよき夫婦だった。
    末の子を生んだ後耳が聞こえなくなり、唇を読んで笑ってたばあちゃん。
    来日したアインシュタインが地元に来た時に何をおいても
    会いに行ったじいちゃん。
    ばあちゃんが寝たきりになり、毎日手足をさすりに通った。
    手当ての所以を教えてくれた。
    亡くなった後3年後に自分は逝くんだと言っていた。
    それが本当に愛しあってる証なんだと信じてた。
    意に反して長生きしたけど、最後までしっかりしてたね。

    先月の天赦日にお参りに行ったけど、工事中で中に入れず。
    会えなかったのは残念だけど、
    お庭が有名な禅寺だからもっと綺麗になるのだろうと諦めた。
    紅葉の頃また行くね。
    はぁ 私まで思いを馳せてしまった。ごめんなさい。
    でも、ありがとう。大切なルーツだから。忘れないね。

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