夢の囚人
君との夢に囚われて 恋路を進めぬ哀れさに 虫の音さえも押し黙り 切に語るは月明かり
君との夢に囚われて 恋路を進めぬ哀れさに 虫の音さえも押し黙り 切に語るは月明かり
はーさみーさん はさみさん 私のなくしたものはどこ? はーさみーさん はさみさん 私のいきたいばしょはどこ? あちらこちらを探しても ひっかきまわして探しても どうにも見つかる気配はない どこにも目指すあてはない はーさ…
一歩一歩を踏みしめて 水に浸かった石渡る 身体が傾かないように 水に浸かった石渡る 運び歩いた椅子開き いつもの岩場に広げたら 視界全てが滝壺だ 砕き散らせる滝壺だ 小さな木漏れ日差し込んで 飛沫の雨を描き出す 肌寄せる…
目的もなく乗った山手線で たまたますんなり座れてしまった 後の予定まで時間があったので そのまま一周してみることにした サングラスをかけたビジネスマン 厚底靴を履いたギャル スーツケースにまたがる子ども &…
車を停めて坂を下ると 石造りの墓が整然と並んでいる 右手には持参した花を 左手には水を汲んだバケツを持ち 照りつける太陽の下 ご先祖様の眠る場所を探す 一人で来るのは初めてだったから 暫しの間、立ち尽くした 吹き抜ける風…
腰ほどの高さの小さなくぐり戸を抜けると 目の前は一面の碧だった 真っ白な手すりに身体を預け ここまで登り切ってくれた脚を労わりながら 季節に似合わぬ涼やかな潮風を感じる わあ〜キレイだね〜 後から登ってきた観光客が次々に…
あー 気持ちが悪い 文字を打つ手も覚束ない あー 気持ちが悪い 画面を見る目も定まらない あー ここはどこなんだ ここは休むべき場所ではない あー これはなんなんだ この這いつくばる木偶の坊は 油断をすると 吐き気がする…
僕らきっと同じ空の下に居たんだ どれだけ時差があろうともね 僕らきっと同じ空の下に居たんだ どれだけ距離があろうともね 時には辛いことに心を痛めて 自分の不幸を呪ったりしたんだ 時には哀しいことに囚われて 自分の殻にこも…
こんなはずではなかったのに こんなはずではなかったのに こんなはずではなかったのに こんなはずではなかったのに 気づかぬほどの過ちが 知らず知らずに重なって 取り返せぬほどになり 台無しになる時がある こんなはずではなか…
こんな日のため生きている そう言い切れる時がある 芋虫に皆で叫んだり 贔屓の店で唸ったり 安い遊びに興じたり 暮れる空に見惚れたり こんな日のため生きている そう言い切れる時がある こんな日のため生きている そう言い切れ…
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