立つ
あなたはいま 自分の脚で立っているか 頼りなく 膝が笑おうとも 力を込めて腕を拡げ 自分の脚で立っているか 冷ややかに 皆が笑おうとも 遥かな天を仰ぎ見つめ 自分の脚で立っているか あなたはいま あなたはいま 自分の脚で…
詩
あなたはいま 自分の脚で立っているか 頼りなく 膝が笑おうとも 力を込めて腕を拡げ 自分の脚で立っているか 冷ややかに 皆が笑おうとも 遥かな天を仰ぎ見つめ 自分の脚で立っているか あなたはいま あなたはいま 自分の脚で…
詩
雑踏を抜けた狭い部屋 紅い帳に碧い板 部屋に拡がる柔い白 冷えた翠雨の昼下がり 飲み物食べ物持ち寄って 過去も未来も持ち寄って ただ緩やかなひと時を 分け合うだけの昼下がり この集まりが偶然か 必然なのかは解らない それ…
詩
この寄る辺無き人生に ただ光を見出そうと 我ら皆、眼を見張る ひとつ、またひとつと 眼前の闇のその先に 儚く朧げな光を見出し 我ら一歩一歩を踏み出して 街灯に群がる虫の様に その光に向かう 闇を彷徨い暗がりに眼を凝らし …
詩
心が成長するのは 心の痛みをやり過ごしたあと 体が成長するのは 体の痛みをやり過ごしたあと 進んで痛みを受け入れる それくらいで良いのかも知れない 痛みを感じないならば 足すくらいで良いのかも知れない でも壊れちゃいけな…
詩
君との夢に囚われて 恋路を進めぬ哀れさに 虫の音さえも押し黙り 切に語るは月明かり
詩
はーさみーさん はさみさん 私のなくしたものはどこ? はーさみーさん はさみさん 私のいきたいばしょはどこ? あちらこちらを探しても ひっかきまわして探しても どうにも見つかる気配はない どこにも目指すあてはない はーさ…
詩
一歩一歩を踏みしめて 水に浸かった石渡る 身体が傾かないように 水に浸かった石渡る 運び歩いた椅子開き いつもの岩場に広げたら 視界全てが滝壺だ 砕き散らせる滝壺だ 小さな木漏れ日差し込んで 飛沫の雨を描き出す 肌寄せる…
詩
目的もなく乗った山手線で たまたますんなり座れてしまった 後の予定まで時間があったので そのまま一周してみることにした サングラスをかけたビジネスマン 厚底靴を履いたギャル スーツケースにまたがる子ども &…
詩
車を停めて坂を下ると 石造りの墓が整然と並んでいる 右手には持参した花を 左手には水を汲んだバケツを持ち 照りつける太陽の下 ご先祖様の眠る場所を探す 一人で来るのは初めてだったから 暫しの間、立ち尽くした 吹き抜ける風…
詩
腰ほどの高さの小さなくぐり戸を抜けると 目の前は一面の碧だった 真っ白な手すりに身体を預け ここまで登り切ってくれた脚を労わりながら 季節に似合わぬ涼やかな潮風を感じる わあ〜キレイだね〜 後から登ってきた観光客が次々に…
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