輝く理由

さくらの立ち木の下に寝て

その木の肌を見つめてた

春の花弁の満開と

およそ似つかぬ醜い肌

背中を預けた斜面には

まるでうねる大蛇のよう

大地をつかんで離さない

たくましい根が這っている

僕らはさくらと聞いたなら

花先ばかりを思うだろう

だがその下をとくと見よ

輝く理由がそこにある

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