みっかぶん

おもいきりはしりぬけたとき

せみのなきやむこえがした

おもわずとまってきいてると

いっぷんくらいでなきだした

せみはなのかいきるらしい

ひとはひゃくねんいきるらしい

せみにとってのいっぷんは

ひとにとってのみっかぶん

みっかもじゃまするくらいなら

やさしくしようとおもったよ

スポンサーリンク

2 件のコメント

  • 蝉の一生は、儚いですね。
    土の中で過ごす時間の方がずっと長い。

    人間は百年だけど、宇宙は何億光年。
    人間の一生も、案外短く儚いのかもしれない。
    誰それのじゃまをせず、自分の人生思い切り蝉のように謳歌したいものです。

    頑張りすぎず、頑張れ

  • ほんとだねぇ〜と大きく頷きました。
    頼麦さんは小さなモノによく目を向けられますね、
    ここでは 蝉の一分に心を向けた。

    少しだけ 他者に事を考えてみる。
    少しだけ 相手の立場を思いやれたら
    もう少し優しくなれるかも知れないね。

    土の中で2年から5年過ごす蝉たち。
    一週間の命と思うと とても切ないし儚い。
    地上に出た蝉は繁殖を終えたら役目は終わる。
    捕食者に襲われなければ 種類によっては地上に出てから
    3週間から一ヶ月生きられる蝉もいるらしいと
    最近の研究でわかってきたそうです。
    逆に人気のカブト虫の方が短命で、卵から成虫になり死ぬまで一年とか。

    私達が思っている「蝉の寿命は七日間」という伝説は
    個人で飼うには、樹液を吸えるとかの環境を整えられないからだそうです。
    少しだけ救われた思いはするけれど、それにしても短い。

    100年も与えられている私たち人間は、その間にあらゆる体験をした挙げ句、長いとか短いとか 富んでいるとか貧しいとか 充実してるとか空しいとか 勝手に判断して嘆いている
    これってどうなんだろう?
    これが人間なのだろうなぁ。

    今回の頼麦さんの10行の詩は、とても読後感が心地よくて
    これを読んたら最後 頼麦さんに優しくしようと思ったよ。
    そして、小さなモノにも もう少し優しくしようと思いましたとさ。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA