独自性
独自性っていったいなんなのだろう 他と違うところ そのものだけの固有の性質 そんなものがあるのか だれでもなんでも互いに影響をうけ 文化を形成してきたのではないのか なんとも荒唐無稽なおはなしである 〜 せめてわたくしは…
独自性っていったいなんなのだろう 他と違うところ そのものだけの固有の性質 そんなものがあるのか だれでもなんでも互いに影響をうけ 文化を形成してきたのではないのか なんとも荒唐無稽なおはなしである 〜 せめてわたくしは…
僕らは皆どこか欠けている なにかに寄りかからねば 生きていかれないほど弱い それは家族かも知れない それは友人かも知れない それは恋人かも知れない それは信仰かも知れない それはなんだっていいんだ 君にとっての大切が 君…
愛を食べ過ぎて 肥え太りすぎた 大きな熊 普段はじっと 川を眺めているが 時折思い立ったように 餌を求めて 激しく転がる
野鳥の鳴き交わす秘密の花園 その只中に東屋が一つ 年季の入った腰掛けに座ると 蛙の会話が聞こえてくる ヒトだ ヒトがきたよ 珍しい 珍しいね そうしてしばらく騒然として ヒトもまた自然の一部だと 花園はまた日常を取り戻し…
空を覆う分厚い雲に滝のような雨 道中の荒天が嘘のように晴れ渡る 後から降り立った君は 持ち出した傘を車に戻した 空色のキャンバスに白いかすみ雲 眼下の碧い水平線が目に鮮やかだ きっとおなじ小さな奇跡を感じた ずっと昔のど…
たまねぎ にんじん 長ねぎ もやし キャベツ ニラ ぶなしめじ おまけにチンゲンサイ ささっと炒めてフタをする その隙に料理酒を用意して お肉をやらかくほぐしてやる 野菜に火の通った香りがしたら お肉を加えて炒めてやる …
一枚の画面よりも 一冊の本を 一冊の本よりも 一望の景色を 一望の景色よりも 一時の幸せを
夏の暑さの中で冬の寒さを思い出せず 冬の寒さの中で夏の暑さを思い出せぬ ように 浮いている中では沈むことを思い出せず 沈んでいる中では浮くことを思い出せぬ もしも あなたが沈んでいるなら せめて自分を優しく労り きっとま…
心が落ち込んでくると ふと誰かとの共通点を探してしまう あの人は自分と同じ誕生日だとか あの人は自分と同じ名前だとか あの人は自分と同じ疾患持ちだとか 自分は誰かとつながっていると感じ 安心させたいだけなんだ
ねむい どう目を開けようとしても まぶたが閉じる 理由なんていらない あんな悩みもこんな現実も 何も考えられない 今はただねむろう ねむいのだから
最近のコメント