埋葬
小鳥が一羽なくなった まだ温かい身体を運び 柿の木の下に埋めてやった 盛り上がった土と 据え置いた石とを見つめていると 心に浮かんでいるものが 哀しみだけではないと気づいた そこには 罪の意識と 解放感とが混ざっていた …
小鳥が一羽なくなった まだ温かい身体を運び 柿の木の下に埋めてやった 盛り上がった土と 据え置いた石とを見つめていると 心に浮かんでいるものが 哀しみだけではないと気づいた そこには 罪の意識と 解放感とが混ざっていた …
あなたは人から離れては 価値観違いと言うけれど そんなの当たり前でしょう 違う人間なのだから あなたが人に近づいて うまくいかなかったのなら こう表現すべきでしょう 歩み寄れなかったのだと
久々に詩と向き合うと なんとも言葉が出てこない 久々に身体を動かすと なんとも動きがぎこちない 日々触れないと錆びるのに 僕らはなかなか触れない 自分の好きなことくらい 目のつくように置いとこう ある日とつぜん前ぶれなく…
どこで過ごすかではなくて だれと過ごすか考える なにを贈るかではなくて だれに贈るか考える どこに向かうかではなくて だれと向かうか考える なにを綴るかではなくて だれに綴るか考える
今見つめているこの空は 誰かが護って暮れたから ああ こんなにも紅々と 愛がにじんでいるのかな 今見つめているこの川は 誰かが護れず泣いたから ああ こんなにも蒼々と 哀をたたえているのかな 誰かの想いが形を成して 世界…
どんなにもがきあらがえど じぶんのみちはあらわれる ひとつひとつがかさなって じぶんのみちはしめされる ただあるくよりほかはない じぶんのみちにであったら ただすすむよりほかはない じぶんのみちとうけいれて えらべること…
叶えど絶えぬ人生に 遺せるものはなんだろう 浮つき揺れる人生に 動かぬものはなんだろう 逃げて逃げての人生に 味わうものはなんだろう 死に骨だけの人生に 花添えるのはなんだろう 転び落ち込み考えて 漸く知ったことなんて …
愛を失った世界で 愛を知る人と 巡り合うことの尊さよ
人を愛して生きるも 人を愛さず生きるも 僕らの自由だけれど 僕は人を愛した人を好きだから 人を愛して生きていこう 理由なんて それくらいでいい 好きだから そのくらいでいい
怖いことがあるとして 怖さを克服したいなら より強い恐怖を味わえば 少しは気楽になるだろう だけどそんなの無理だって 思ったそこのあなたには 怖さに向かって行かずとも 避けて進める道がある 高い壁があるとして その向こう…
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