夢見の詩

季節外れの雪が降り
僕は夜明けを待っていた
目が覚め窓を開けたなら
全てがきっと真っ白だ

屋根も車も石も木も
傘も線路も土も葉も
何度も頭に描いては
心躍らせ目を閉じた

期待外れの光景が
僕の目覚めを待っていた
起き出し窓を開けたなら
全てが全てのままだった

幸も不幸も生も死も
拾い集めた絶望も
何度もまなこを凝らしては
心沈ませ目を閉じた

なぁんだ寒いだけじゃんか
ああつまんないつまんない
静かにボソッと呟いて
いつも通りの朝になる

それでは夢を見たことは
なんの意味も無かったか
それでは救いが無さ過ぎる
そうでは無いと言い聞かす

季節外れの雪が降り
僕は夜明けを待っていた
目が覚め窓を開けるまで
心躍らせ生きるため

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1 個のコメント

  • この詩好きですよ例えて言えばと…錆びた赤い水の色の詩と仰ってましたが七五調の為でしょうか私の心には思わず微笑みと共にお言葉が入ってきました。自由自在に言葉を操る頼麦さんの詩にはいつも感動をいただいています。ありがとうございます

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