秋眠
ふと隣を見ると、鴨がうとうとしている。 ポカポカ暖かくて、眠たくなっちゃうよね。わかるよ。 銀杏の木はそろそろ半数が秋色に染まり、冷たい風に揺られている。 今年の秋は無かっただなんて声を毎年きくけれど、それは目を向けてい…
ふと隣を見ると、鴨がうとうとしている。 ポカポカ暖かくて、眠たくなっちゃうよね。わかるよ。 銀杏の木はそろそろ半数が秋色に染まり、冷たい風に揺られている。 今年の秋は無かっただなんて声を毎年きくけれど、それは目を向けてい…
僕らどうしたら楽しく居られるかな 急ぐ電車でうつむいたり 思わぬ事態に気を揉んだり 愛しい人の涙を見つめたり この人生は楽しいだけじゃないよね 僕らどうしたら嬉しく居られるかな 越え難い差に呆然としたり 権力に溺れる人に…
下手くそな夢を描いていこう。 下手くそで、楽しく、笑顔に溢れる夢を。 ひとりよがりになっていた。 自分のことしか見えていなかった。 でも、これからはそれじゃいけないんだ。 だって、僕はもう、 ひとりじゃないからね。
思い出が悲しいものでも 信じて進んでいくんだ 寂しさを知ってしまって 挫けそうになっても あなたのおかげで強く在れる 一人じゃないと思える わたしの中に生きるあなたに ありがとう ありがとう
淡い桃色に染まる雲を眺める。 かつて大都市を覆った黄色い煙は、いつしか流れ去ってしまった。 傾いた文明の足跡にすら、緑は這い繁っている。 共存の道は、無かったのだろうか。 自然を排し続けた先人に、全てが土に還った今を見せ…
僕がまだ小さかった頃、洗濯機に落っこちたことがあった。 両親と泊まった新築のホテル。 木の階段を上った二階の踊おどり場の、場違いな洗濯機。 真っ白くて、やけに格好良くて、夜中に一人で起き出して、中を覗いてみた。 そうした…
冥土喫茶 夜咄 頼麦 作 この文章の著作権は夜咄頼麦に帰属しますが、朗読についての著作使用権は解放しております。YouTubeでの朗読、声劇、そのほか音声表現活動などで自由にお使いください。 その際、この原作ページのUR…
夢酒 夜咄 頼麦 作 この文章の著作権は夜咄頼麦に帰属しますが、朗読についての著作使用権は解放しております。YouTubeでの朗読、声劇、そのほか音声表現活動などで自由にお使いください。 その際、この原作ページのURLを…
月夜の手紙 夜咄 頼麦 作 この文章の著作権は夜咄頼麦に帰属しますが、朗読についての著作使用権は解放しております。YouTubeでの朗読、声劇、そのほか音声表現活動などで自由にお使いください。 その際、この…
こんなはずではなかった。 片道30分で十分に辿り着くはずの温泉だ。 初めに道を一本間違えただけで、随分と遠くまで来てしまった。 入りって大切だな。 これは今日気づいたのだが、僕は地図の通りに目的地に向かわないから、いけな…
最近のコメント