幻想都市

淡い桃色に染まる雲を眺める。

かつて大都市を覆った黄色い煙は、いつしか流れ去ってしまった。

傾いた文明の足跡にすら、緑は這い繁っている。

共存の道は、無かったのだろうか。

自然を排し続けた先人に、全てが土に還った今を見せたい。

「どうだ、逃れることなど叶わぬぞ」と。

枯れ葉は湧き出す水に揺蕩い、逆らわずに流れ行く。

この世界に一人残された僕もまた、時の流れに身を委ねるのみだ。

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1 個のコメント

  • どんなに技術が進歩しても、進化しても、やはり人は地球と言う大きな星の上に仮住まいをさせて頂いているわけで。地球が、クシャミをしただけで人類の半数は消えてしまうのでしょう。自然とうまく付き合って、コントロールしようなんて考えず、行雲流水・晴耕雨読。己の利便性だけでなく、バランスをとりながら人生楽しみたいものです。

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