二日酔い
二日酔いばかりはどうもいけない。 せっかくの朝の気持ち良い時間が、 動けぬままに過ぎてゆく。 これでは文章を書こうにも、 良いものは生まれてこない。 自分の許容量を知っていて、 それを越えて飲んでしまうのは、 まったくも…
二日酔いばかりはどうもいけない。 せっかくの朝の気持ち良い時間が、 動けぬままに過ぎてゆく。 これでは文章を書こうにも、 良いものは生まれてこない。 自分の許容量を知っていて、 それを越えて飲んでしまうのは、 まったくも…
頭の中が散らかると、 お部屋の中も散らかってくる。 頭の中がスッキリすると、 お部屋の中もスッキリする。 だけど、あれ?もしかしたら、 お部屋が散らかると、 頭の中が散らかって、 お部屋がスッキリすると、 頭もスッキリす…
宵闇を滑る船体の前方に、 船旅を導く堤防の灯りが見えてきました。 お届けしておりますこの声が、 あなたの夜の孤独を優しく包む、 穏やかな一筋の光となりますように。
酎ハイというものは手っ取り早い。 ガツンと酔うことができる。 その点日本酒というものは上品だ。 じわりじわりと酔っていく。 仄かな痺れを舌で転がし、 今日の自分を褒めてやる。 幸せを噛み締めるに最高の相棒さ。
うちのご主人はいつまでも子どもだ。 いい歳してボクを使って遊んでいる。 意味もなく部屋を探検させたり、 他の文房具と決闘させたりする。 まったく、くだらねぇよな。 | ボクらは消すために生まれてきた。 身を削り働くために…
額に柔らかな温かみを感じる。 スネにあたる温風が心地いい。 ふわりふわりとまどろむうち、 心安らかに眠りに落ちていく。 これだけの年月を生かされて、 今思い浮かぶのはどうしてか、 幼い頃の記憶ばかり。
もうすぐ節分やってくる。 その日のために買った寿司。 あまりに美味しそうなもんだから、 冷蔵庫から出してみて、 いやいやダメだと戻す日々。
雲ひとつない空のもと、 屋根の金具を見つめてる。 あの金具は屋根の片隅を、 誉められもせず支えてる。 重い重いと言いながら、 誉められもせず支えてる。 そのためだけにつくられて、 役目を終えるその日まで、 静かに僕らの生…
温かいものを飲むときは、 陶器のコップが丁度いい。 指で触って熱いなら、 きっと飲んでも熱いよと、 猫舌の僕に教えてくれる。 おまけに飲んだ後なんか、 汚れが落ち易いもんだから、 持ち主が多少ずぼらでも、 許されちゃうっ…
今日もちっぽけな物語を紡ぐ。 友に励まされながら。 確執に苛まれながら。 広い世界の片隅で、 誰かの支えになりたいと、 今日もちっぽけな物語を紡ぐ。
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