見落とさる 枯れ木に遊ぶ 山雀の 眼下に落つる 氷瀑の汗

見落とさる 枯れ木に遊ぶ 山雀の 眼下に落つる 氷瀑の汗
消えぬよう 薄れる記憶 書き遺す 次の自分に 託す灯火
触るほど 頭を垂れる 枝垂れ笹 纏い飾るは 名残る粉雪
おもむろに 口に頬張る 白い玉 気になる味は 草かき氷
朝の陽に 雪解け誘われ 粉時雨 土に染み入り また廻り来む
希望差す 朝陽に遊ぶ ほこり雪 舞上げたるは はしゃぐ青年
踊り咲く 椿の緑 染め上げる 温もり与ふ 朝陽なりけり
立ち昇る 湯気に揺られる もみじ葉の 葉裏に映るは 水影なりけり
急ぐ窓 数多の生活 流れ行く 己が想いは 打ち捨てられつつ
山稜を 飛び交うような 光彩に 蛍を想う 涼やかな風
最近のコメント