木の実

こうべを垂れて鳥居をくぐる
一歩一歩を踏みしめる
どこか世界から切り取られたような
爽やかな静寂が身を締める

ご挨拶の前に泥を落とすのは
なんだか申し訳ない気持ちがして
一度鳥居の外に出て
広場の隅で足踏みした

こうべを垂れて鳥居をくぐる
一息一息を噛みしめる
どこかに神様が住んでいるような
厳かな優しさが身を包む

ご挨拶の後の欅並木
木陰の椅子に子供が二人

いたずらっぽい笑い声に
過ぎて後ろを振り向くと

もうその姿は影もなく
椅子には木の実が落ちていた

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です