青塗りのキャンバスに
白い絵の具をなすったような深秋の候
お元気になさっておりますでしょうか
これといった用事もないのですが
この朝を
些細なことも伝えたくなってしまうほど
ありふれた恋しい朝を
分けては揺れる世界を忘れてしまうほど
静かで穏やかな朝を
あまりに愛おしくて涙が頬をつたうほど
儚く優しい朝を
この
胸を締め付ける出逢いと別れのように
心揺られる懐かしい朝を
あなたにどうしてもお伝えしたくて
お手紙を差し上げました
この空が
このどこまでも澄んだ淡い空が
あなたの街にも広がっているのでしょう
あなたの朝が
幸せであることを心より願っております
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ここに来るようになってから 毎朝 空を見上げるようになった
空をみあげ あの人この人を想うようになった
おとなになってから、何事か起こらないと あの人この人に語りかけるのが 難しくなったけれど ああ、この空は 今 あの人この人に繋がっていて この空を話題に 話が出来るじゃないか
そんな 空の繋がりの居場所を作ってくれてありがとうございます
その場所に 一緒に居てくれて ありがとうございます
『手紙』
この詩を、2ヶ月半後の2月4日に初めて拝見して、涙しています…。
私の胸に、響き過ぎました…。
ひとしきり泣いたあとにふとこの詩にたどり着き、
あまりに綺麗な言葉の全てにこうして書かずにはいられなくなりました。
こんな手紙を受け取ったならどんなに嬉しいことでしょう。
空は繋がっているのですよね。
遠く離れた街に住む人とも
遠い世界へ行った人とも。
こんなふうに誰かの幸せを願える
こんなに美しくて優しい手紙を書くことができる、
そんなあなたはとても素敵な人だと私は思います。
こんなに綺麗な言葉を紡ぐことができること。
らいむぎさんはきっとご自身が思う以上に才能溢れた方なのだと思います。
この世に生まれたときに天があなたへ与えてくださった大きなギフトなのでしょう。
些細なことにも感謝できる。
それは当たり前ではなくて。
多くの人を癒すことのできる語り。
そのまま、
その温かい声と心を変わらず持ち続けることができますように。
苦しみなく道を歩むことができますように。
おだやかで優しい朝がおとずれますように。