僕らの海

砂を踏みしめると鼻にくる
どこか懐かしい海の香り

胸に詰まった悔しさを
思いきり叫んだ海の香り

初めてきた海のはずなのに
波のつくった模様まで

あの日にじんだ海の景色と
なんだか似ている気がした

よく考えてみたら
海はどこかで海と繋がっていて

あのとき僕を濡らした水一滴が
流れ着いていてもおかしくない

よく考えてみたら
僕もどこかで海と繋がっていて

あのとき頬を濡らした水一滴で
海の味が変わったかも知れない

僕にもあの人にも海があるなら

遠く思えたあの人とも
きっとどこかで繋がっていて

また優しく生きられる気がした

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2 件のコメント

  • 「僕にもあの人にも海がある」
    この一行が良いなって思いました。

    らいむぎさんも誰かを想って海を眺めたことがあるのかな。

    水平線を見ていると遠く遠く繋がっているって思えますね。

    毎日ほんとに暑いし「ふぅ…」と息を吐きたくなることも多く。

    この詩を読んだら少しだけ心が涼しくなった気がしました。

    しばらく海を見てないから行ってみたいなって思いました。

  • らいむぎさん、こんばんは。

    暑中お見舞い申し上げます。

    毎日ほんとに暑いですね…。

    お声を聴いて確かに皆さんがおっしゃるように優しく穏やかに耳に聞こえました。

    でもなんて言うのでしょう、
    少し無理されていませんか?

    穏やかに優しくあろうと意識されていらっしゃるというのか。
    いえ、らいむぎさんのお優しい部分は知っています。
    でもそうではない部分も私は感じています。

    私も人に優しくありたいとか言葉遣いに気をつけるとか常に意識はしています。
    でも人間は神ではないですから。
    良い言葉が見つかりませんが、
    あまり苦しまないでください。

    私は病気も入院も手術も経験しているのでそういう立場の気持ちは分かります。
    でも経験が無ければ想像するしかないですから。
    私がらいむぎさんの鬱の部分はよく理解出来ても躁(勉強不足で漢字がよく分からずごめんなさい)の部分は想像だけでよく分かりません。
    だから皆んな一緒だと思うんです。

    色んな事にもがき苦しみ生きているような気がします。
    毎日何の悩みもなく幸せならそれはまた幸せな事でしょうけれど。

    ……人間はどうしてこう言いたい事を綴っているとふと自分が言わんとする事を見失ってしまうのでしょうか……。

    苦しまないでください。

    どんな自分も自分ですから。

    私も自分自身をゆるして認めるのにとても時間がかかりました。
    今でも落ち込み泣いてまた少しだけ前を向いて。
    そんな繰り返しです。

    だから大丈夫ですよ。
    何の慰めにも励ましにもならないかもしれないけれど、ただそうお伝えしたいと思いました。
    読んでくださりありがとうございました。

    「ぼくらの海」

    近くも遠くも繋がっている。
    とっても良い詩ですね。

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