N船上のキセキ
生まれた場所も違うかも知れない。 過ごした時代も違うかも知れない。 喜びを感じる瞬間も、 抱える孤独だってそれぞれだろう。 そんな僕らがここに集い、 同じ空間を共有できる奇跡。 悠久なる時の流れの中で、 同じ時間を共有で…
生まれた場所も違うかも知れない。 過ごした時代も違うかも知れない。 喜びを感じる瞬間も、 抱える孤独だってそれぞれだろう。 そんな僕らがここに集い、 同じ空間を共有できる奇跡。 悠久なる時の流れの中で、 同じ時間を共有で…
火照った指先で水面を破ると、 たちまち空気も巻き込まれる。 不意に突き落とされた驚きに、 泡として生まれ落ちた驚きに、 真っ直ぐ故郷を目指すもの、 指先にとどまるものもいる。 中でもとどまったものたちは、 何かにすがらず…
霞がかった朝焼けに 富士のシルエットが美しい。 曲がりながら突き出した半島ゆえに 失いがちな方向感覚を定め直した。 何が釣れるのだろうか、 投げ釣りをする漁師もくすんで見える。 いや、必ずしも釣る必要はないのだろう。 身…
どうか、あなたの過ごすこの夜が 穏やかに心休まる時であってほしい。 どうか、あなたの過ごすこの夜が 温もりに満ちた時であってほしい。 いつか見落としてしまった幸せを 今一度、見つめる時であってほしい。 ここに居てもいいん…
不意に晴れ渡った空を見上げるような、 風揺らす木漏れ日に目を細めるような、 山際に沈みゆく夕陽を見つめるような、 満天の星々を指先でそっと繋ぐような、 あなたをまぶたに思い浮かべれば、 それだけで長い道を歩んでいける。 …
本日は Radio Night Cruise にご乗船いただき、 誠にありがとうございます。 当クルーズ船は、言葉の海を渡り、 夢の世界に向かう航路を進んでまいります。 先程、現実の世界を定刻に出航いたしました。 これよ…
当たり前に広がっているこの空は、 雲ひとつなく澄み渡るこの空は、 決して当たり前の空じゃないんだ。 敵意に曇った日もあれば、 悲しみに泣いた日もある。 誰かが誰かの幸せを望んだから、 どこまでも澄んだこの青空が、 僕らの…
朝起きて、 コップ一杯の 水を飲む。 朝起きて、 カーテン開けて 陽を浴びる。 ほらきっと、 わくわく楽しい 日になるよ。
こうすれば、こうなる。 ああすれば、ああなる。 そればっかりではいけなくて、 自分にしかないやり方を、 それぞれが、 探していくしかないんだね。
冬の曇り空を前方に眺めながら、 草緑のアーチを安堵してくぐった。 閑散とした車数に特別感を覚え、 束の間の理想郷に胸を高鳴らせた。 貸し切りのディナーも、 秘密の交換会も、 作り過ぎた朝の食事だって全て、 あの日みた満点…
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