頑バリスギズ

頑バリスギズ

手ヲ抜キスギズ

孤独ニモ人付キ合イニモ耐エル

丈夫ナココロヲモチ

欲ハナク

決シテ驕ラズ

イツモデキル分ダケデ生キテイル

一日ニ玄米一合ト

サバ缶ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトニ

歩ミヨレハシナイカト

ヨクギンミソシャクシ

ソシテ否定セズ

郊外ノ竹ノ林ノ側ノ

慎マシク静カナ部屋ニ居テ

東ニ悔ヤミキレヌ人アレバ

聞イテ今ヲミテホシイトイヒ

西ニアセリハシル人アレバ

聞イテトナリヲミナクテイイトイヒ

南ニナゲキ哀シム人アレバ

聞イテコハガラナクテモイイトイヒ

北ニ嫌悪ノ渦中ノ人アレバ

聞イテ素敵ナ人ダトイヒ

日和ノトキハテクテクアルキ

曇天ノ空ニ物想イヲ深メ

ミンナニ根無草トイワレ

意志ヲ曲ゲズ

丁寧ニ暮ラス

サウイフモノニ

ボクハナリタイ

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5 件のコメント

  • サバ缶大好きな、
    人の心の、奥底まで、癒してくれる
    自分にも、厳しい
    らい麦さん
    自由人で、いいんじゃない

  • 東日本大震災が起きてから11年。

    岩手を郷里とする賢治のこの詩が東北の被災地にいる人を励ましたそうです。
    多くの人々がこの言葉の力を求めてネット検索をしてユーチューブの動画を再生して各地で朗読をしたと知りました。

    詩は生活に根ざしているのですね。

    嬉しいとき、苦しいとき、
    心にそっと寄り添ってくれる。

    命の通った詩。

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