呑気

朝起きて生放送でご挨拶をした後、飲み残したぬるいハーブティーを一気に飲み干す。体温が上がって、なんだかポカポカと気持ち良くなり、そのまま敷きっぱなしの布団に倒れて目を開けると、午後に差し掛かっていた。あぁ、今日もやってしまった。

身体を起こすとどうにも重く、もしやと思ってカーテンを開けると空がどんよりと曇っている。昔はどんな天気だろうと生活に支障はなかったし、こうして気にするから余計に身体も滅入ってしまうのだと思う。しかしこんな日には、タイムラインで低気圧と検索し、阿鼻叫喚する見知らぬアイコンを免罪符に据える作業をやめられない。

東京の所謂ベッドタウンのコンクリートに囲まれた一室に籠っていると、目に入るのはのっぺりとした白壁ばかりで、自分が人間として社会と関わっていると言い切れなくなってくる。救いは朝と夜、画面の向こうで聴いてくれる人がいるということ。インターネットがなかったら、ガラリと変わってしまった世界で、僕の生活はとっくに破綻していただろう。

そんな折、きっかけあって拠点を移す決意をした。前々から願望はあり、自然豊かな環境で心身を休めながら創作に打ち込めたらどんなにいいかと思っていた。心が決まってしまうと不思議なもので、これまでピンと来なかった物件探しに光明が見えた。東京の郊外。少し行けば豊かな緑に頭上を覆われ、野鳥の鳴き交わす森に出る。今はまだ条件が揃わず、すぐに引っ越しとはいかないが、週末を付近で過ごさせていただいている。近い将来に備えて、身体を土地に馴染ませているかのようだ。

思えば、オリンピック見たさに移住してきた東京の都市部から、オリンピック避けたさに離れようとしている。数年で世界を取り巻く状況は一変したし、自分を取り巻く状況もまた然り。やり甲斐のある活動を見つけた分、根無草と揶揄された学生時代よりは進歩しているとは思うが、相も変わらず、のんびり彷徨っている。

新居に引っ越したら引っ越したで、あたたかな午後の日差しと鳥のさえずりに心地よくお昼寝をしてしまっている絵が目に浮かぶ。気がついたら夕方なんてこともあるのかも知れない。それでいいのかと自分を責める声の音量を下げ、応援してくださる方々の声に耳を傾け、こんな僕にも居場所をくれる世界に感謝をして、今日も呑気に生きています。

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4 件のコメント

  • 冷静にご自分を分析されていますね。
    「のんびり」を口にしながら頭の中は テーマを考え、文章を考え、鳥の声に音楽を 考えていらっしゃる。
    そして何より リスナーの冗談やぼやきをも
    軽く受け流しながら しっかり受け止めて下さる。生まれて初めてこういう世界を知り、
    私自身も人生を振り返っている。
    らいむぎさんの将来に幸多かれと祈らずにいられない。

  • いつも穏やかにコメントを返してくれる頼麦さん  いつも笑顔で対応してくれる頼麦さん そんな頼麦さんのもとに集う人達 みんな頼麦さんが大好きなんだなと感じています   でも頼麦さんも人間 私たちには見せないいろいろな事がありますよね  それは誰もそうだと思います 
    でも頼麦さんには素敵な声があります 誰にも真似できない癒しの声 その声の朗読を待っている人達がいます  ゆっくりでもいいから 頼麦さんのペースで頑張ってくださいね  応援しています

  • 何かに追いかけられるように生きてきました。ライムギさんのチャンネルに、出会えて7か月、居場所があるって幸せです。やっと、のんびりと過ごせるゆとりがありがたいです。
    新居での活動楽しみにしております。。のんき、まったり、おだやか、私の辞書にくわえました

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