回骸通信

明けない夜は無ければ、沈まない陽も無い。昨日まで安穏充足の日々を送っていたかと思えば、今日は途方に暮れることもある。私が証人だ。

人間は安心し切った極度の陶酔に堕落するものだ。自らの地位を不動のものと信じ込み、資本に跪いて創作の真似事に打ち込み、人生を永遠と思い込む。情報の仮面を被った噂に踊り明かし、命は暮れる。後に残るのは酒も飲めない白骨だ。

絶滅危惧の我々はこの弱さの克服に涙ぐましい努力をした。象徴を立て、道を作り、言葉を媒介に厚い共同体を形成した。全て失われたようだがね。

滅びゆく社会で絶望を謳うことは容易い。希望を唱えても詭弁に過ぎない。

まず、堕落か精進かを選べ。この時、何か身体に規律を宿すこと。堕落のための誠でも、精進のための嘘でも構わない。次に、選んだ道を自覚し生きる。同志が見つかれば幸い。最後に、死ぬ。最後が一番易しい。

私は自前の精神を守りきった。また骸に酒をかける者には化けて伝えよう。

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2 件のコメント

  • 抗い、闘い、奮闘し、今手のひらに残ったものを守り抜いたのですね。
    お疲れ様でございます。
    浮き沈み、出逢いと別れなどはこの世の常。
    この世で受けた地位も名誉も称賛も、全てはこの世のもの。あちらの世には、持っていけません。
    この世は夢。
    あなたは、どんな夢を描きますか?
    私はこの命尽きるまで、あなたの描く夢を物語をのぞいていたい。見ていたい。
    そんなに長い命では無いけれど、その日が来るまで見届けさせてください。

  • 何か、1つでもできることをやる。
    らいむぎさんのその姿勢に
    私も刺激を受け、その日できることを
    継続してます。
    いつもありがとう。
    ずっと、応援してますね。

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