光
あらゆる無数の可能性の中で あの瞬間共に在ったという奇跡が どれだけの光であることか。 いつまでも色褪せることのない ただ心通わせる時間が どれだけの光であることか。 手を伸ばしても得られないものが いつの間にかそこにあ…
詩
あらゆる無数の可能性の中で あの瞬間共に在ったという奇跡が どれだけの光であることか。 いつまでも色褪せることのない ただ心通わせる時間が どれだけの光であることか。 手を伸ばしても得られないものが いつの間にかそこにあ…
詩
得ることは 失うこと。 得たものの形に合わせて 心の形も変わっていく。 一つ一つ別の形でできた パズルのピースのように 失って変わった心の形は 簡単には埋められない。 初めて得るものを大切に 大切に。
詩
幼き日の母親は 美味しくなれ美味しくなれと 想いを込めて研いでいた それを真似した少年は 美味しくなれ美味しくなれと 想いを込めて研いでいた そして時代は移りゆき お米を研ぐ必要はなくなった 便利になるのはいいけれど お…
詩
あの日の善い行いを忘れない。 友人の心の痛みを見かねた いじめっ子との取っ組み合い。 おばあさんの落としたものを 手伝って拾ったお礼のいちご。 それと同じだけ あの日の心の悔いも忘れない。 道端で倒れ込むおじいさんに 駆…
詩
長旅の疲れを癒そうと 調べて辿り着いたのは 普段は絶対に入らない 小さくお洒落な珈琲店。 その日に入荷したゲイシャ種を せっかくだからと淹れてもらう。 由緒正しき品種だそうで じっくりじっくり淹れてもらう。 やっと出てき…
雑草日記
出汁めしは鶏に三つ葉が良い。 柔らかに輝く白ごはんに、表を香ばしく炙りあげた、もも肉を乗せる。 白ごまを軽くふりかけ、細かく刻んだネギと三つ葉で飾りつける。 鶏の、ほのかな紅に薬味の緑が映え、器の中は一枚の絵画のようであ…
詩
あそこにパンが落ちてるよ こちらにタネ撒く人いるよ 私はパンを食べたいな 僕はタネを食べたいな 二人はどちらも譲れずに ずっと仲良くとまってる どこにも行けずとまってる
詩
自分を満たすということ それは 誰かを満たすということ
詩
香れば香るほど愛しくなる 叶うならずっとこのまま 香っていたいといつも思う 時が流れ いつか遠い場所で共に漂い 同じ土を踏んだ人に 同じ海を舐めた人に 同じ風を感じた人に この旅路の香りが 届いてくれたら幸せに思う
詩
雲の切れ間に朝焼けが滲む。 ぼくの冷え切った不安も、 やりきれない後悔も、 全て包み込んで染めていく。 ああ、綺麗だなあ。 ぼくも、そうなれるかなあ。
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