二匹の鮎

目を開けると二匹の鮎が

こちらを白い眼で見つめていた

丸々と肥え太らされた挙句

どちらも白昼の食卓のため

塩をふられて炙られて

こちらを白い眼で見つめている

片方は悲痛な顔をしており

片方は観念した様子である

私は

徐に箸を上げ

悲痛な顔をした鮎を先に取り

頭から全てを喰らってやった

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3 件のコメント

  • なにかの命を頂いて、私達は生きている。
    生きるとは時に残酷だけれど、頂く命の有難味を忘れず、感謝して残さずキレイに頂くこと。
    私は、釣り堀などふらりとたまに行きます。ニジマスの塩焼などは頭と尻尾以外全て食します。恵みに感謝して、生命をいただき生きていることを実感しつつ。
    頂く命に感謝と敬意を払って、自分が生きるために必要なだけの量をきちんと把握して、食べすぎたり、残すなんてことのないように必要なだけを狩ろうと思います。

  • 悲痛な顔をした鮎を先に頭から食らってやった!!

    自分の中の弱さを噛み砕いたと感じた。

    腹を括ったのね!!

    走れ!!頼麦!! メロスのように!!

    途中で休んでも良いのだ!!

    夢をを目指して進めたら!!

    3歩進んで2歩下がる!!

    ガンバりスギズ だよ!!

  • ズキっとさせらる詩です。

    夏の清流に棲まう美しき魚
    死を前にして何をおもったのか。

    ありがたく、ありがたくその命をいただく。

    悲痛な顔をした鮎から食したこと、
    そっと目を閉じ考えてみる。
    浮かんできたのは切腹における介錯人。
    命を前にしていかに敬意をはらい対峙するか。

    武士道の空気に触れた気がした。

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