目を開けると二匹の鮎が
こちらを白い眼で見つめていた
丸々と肥え太らされた挙句
どちらも白昼の食卓のため
塩をふられて炙られて
こちらを白い眼で見つめている
片方は悲痛な顔をしており
片方は観念した様子である
私は
徐に箸を上げ
悲痛な顔をした鮎を先に取り
頭から全てを喰らってやった
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目を開けると二匹の鮎が
こちらを白い眼で見つめていた
丸々と肥え太らされた挙句
どちらも白昼の食卓のため
塩をふられて炙られて
こちらを白い眼で見つめている
片方は悲痛な顔をしており
片方は観念した様子である
私は
徐に箸を上げ
悲痛な顔をした鮎を先に取り
頭から全てを喰らってやった
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なにかの命を頂いて、私達は生きている。
生きるとは時に残酷だけれど、頂く命の有難味を忘れず、感謝して残さずキレイに頂くこと。
私は、釣り堀などふらりとたまに行きます。ニジマスの塩焼などは頭と尻尾以外全て食します。恵みに感謝して、生命をいただき生きていることを実感しつつ。
頂く命に感謝と敬意を払って、自分が生きるために必要なだけの量をきちんと把握して、食べすぎたり、残すなんてことのないように必要なだけを狩ろうと思います。
悲痛な顔をした鮎を先に頭から食らってやった!!
自分の中の弱さを噛み砕いたと感じた。
腹を括ったのね!!
走れ!!頼麦!! メロスのように!!
途中で休んでも良いのだ!!
夢をを目指して進めたら!!
3歩進んで2歩下がる!!
ガンバりスギズ だよ!!
ズキっとさせらる詩です。
夏の清流に棲まう美しき魚
死を前にして何をおもったのか。
ありがたく、ありがたくその命をいただく。
悲痛な顔をした鮎から食したこと、
そっと目を閉じ考えてみる。
浮かんできたのは切腹における介錯人。
命を前にしていかに敬意をはらい対峙するか。
武士道の空気に触れた気がした。