自然の声
人から離れて居たくて 月に語りかけたり 海に寝そべったり 川に座ったりした きっと誰と話しても 心は偏ってしまうけど 自然から返ってくるのは いつも自分の声だけだ
人から離れて居たくて 月に語りかけたり 海に寝そべったり 川に座ったりした きっと誰と話しても 心は偏ってしまうけど 自然から返ってくるのは いつも自分の声だけだ
あの月を 水平線を照らすあの月を あなたも 見上げているのでしょう この海に 満ちて磯を洗うこの海に あなたも 浮かんでいるのでしょう
気づくと胸のあたりに 動かすことのできない重石を 抱えてしまうことがある どうやらそれは 小さな日々を続けるだけで だんだんと積み重なっていく この重石を取り除くには 日々の外に出る必要がある この重石を取り除くには 脚…
さわやかに晴れわたる涼しい朝に お気に入りのクラシックをかけて いつもの場所に出かけてきて 力強く茂る草花に目を落としたり やさしい風と遊ぶヤンマを眺めて 流れきては消えゆく言の葉を 丁寧に丁寧にすくいとる時間こそ わた…
日常に飽きたら非日常に逃げて 非日常に飽きたら日常に逃げる そうやってぐるぐるごまかして 幸せだったと言い張りたいだけ
倒れて心療内科にかかった時、三番目の居場所が大切だと教わった。 一番目と二番目だけでは息が詰まってしまうと説明を受けた。 学校と家庭以外に居場所を見つけることは、当時の自分には難しかった。 地道に取り組んだ先に周りを見る…
今この二本のあしで ずんずん進んでいる じりじり黒く灼かれた コンクリートの道は 僕らにとっては都合がよいが 彼らにとっては都合がわるい 彼らが対岸へわたるには 命をかけねばならない 命をかけた結果 志なかばで踏まれ 干…
ことがうまく運ぶかどうかは どうやら始まりにかかっているらしい ひとたび走り出してしまったなら 簡単には向きを変えられない 我々は不仕合わせを避けるために なるべく善い方へ初めの一歩を踏み出し 道中巻き起こるすべての出来…
詩のほうからやってくる そんな時がある 今日は何を書こうかと ぼーっと座っていたら おじいさんがやってきて 東の空にのびをした よーいよいよいよい よーいよいよいよい 僕にはそれが 良ーい良い良い良い と 朝を愛しむよう…
おもいきりはしりぬけたとき せみのなきやむこえがした おもわずとまってきいてると いっぷんくらいでなきだした せみはなのかいきるらしい ひとはひゃくねんいきるらしい せみにとってのいっぷんは ひとにとってのみっかぶん み…
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