快晴だ。
ぽかぽか、いい日和だ。
家でのんびり本を読んでいるのはもったいない。
ちょっと散歩に出かけ、空の写真でも撮ってこよう。
寝癖だけを直すのは面倒だから、いっそのことシャワーを浴びる。
朝から回していた洗濯機が止まっていることに気づき、早く外に出たいという衝動に駆られながら、手際よく洗濯物を干す。
一人暮らしも長く、家事も堂に入ったものだ。
洗濯物を干し終え、残ったT シャツを着て、お気に入りのスリムフィットズボンを履き、歩きやすさだけを重視して入手した新しい靴を履いて外に飛び出した。
都会の住宅街の空は狭い。
まずは腹ごしらえ、と松屋を目指す。
いつもなら最短距離で目指すところだが、今日は少し回り道。
途中にある公園を通って、その公園から空を撮る。
![](https://ryemugi.com/wp-content/uploads/2019/04/ior8foL0-300x225.jpg)
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今日は月曜日。
子供達も少なくて、写真を撮るにも人目を気にせずに済む。
平日の日中だ。
道行く買い物帰りのおばちゃんが鼻唄を歌っている。
しかし、街行く人は少なく、車も少ない。
こんなに天気がいいのにもったいないなぁと思う。
松屋に着き、おすすめの新作、牛カルビなんとか丼を選び LINE Pay で購入。
最近は QR コード決済という新しい決済方式が導入されて、支払いも楽である。
この牛カルビなんとか丼が存外に美味しく、上に乗った温泉卵を割って混ぜた丼内はもはや小宇宙だった。
満足感に包まれて外に出る。
さて次はどこに行こうか。
僕には、空が見たい日によく登る高台がある。
よし、その高台を目指そう。
高台までの川沿いのコースは僕のお決まりのお散歩道だ。
川の縁の壁が鉄骨でできているので、いつも通るたびに、なぜ錆びやすい鉄骨にしたのかと疑問が浮かぶ。
群がる羽虫を軽くあしらって、桜の花びらが流れる川を横目にずんずん歩く。
高台を登るには急な階段を登る。
これがなかなかの勾配で、登りきる頃にはいつも息が上がってしまっている。
今回も息を荒げながら階段を登りきると、振り向いたその先には
![](https://ryemugi.com/wp-content/uploads/2019/04/8t6v_4I0-300x225.jpg)
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綺麗な青空が広がっていた。
なかなか空を見上げる機会はないので、今日は特別に多めに写真を撮る。
空が好きというのは素敵なことだと思う。
空を見上げる時には少なくともうつむいてはいない。
上を向いて歩こうという曲があったがそれにぴったりとくる。
たまには空を見上げるのもいいな、と思いながら、へとへとになった足を引きずって近くの公園を目指す。
よくある、ブランコとベンチだけ、
おっと失礼、滑り台もあったか
ブランコとベンチと滑り台だけの小さな公園だ。
ベンチに座るのも味気なかったので、今日はブランコに座ることにした。
はて、思い返してみると、ブランコに座ったのはいつぶりだろう。
この歳になって公園という場所の主役は子供達に譲り渡してしまったから、なかなかブランコに座るということがなかった。
これを読んでくださっている皆さんは最後にブランコに座ったのがいつだか覚えていますか?
もし覚えていないなら、今度、隙を見て座ってみてください。
幼き日のことを思い出すいい時間になります。
ただし、お腹に入れた牛カルビなんとか丼が揺られて気持ち悪くはなります。
さて。
足も休まったことだし、当初の、空の写真を撮るという目的も果たしたし、今日はもう帰ろう。
寄り道をたくさんしたことによって、思ったよりも長い距離を歩いた。
いい運動だ。
たまにはこんなお散歩もいいね。
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群がる羽虫を軽くあしらうむぎさんの姿を想像して、
とてもほっこりしました☺
週末、晴れていたら空を見ながらブランコ乗ってみます。
(→ご飯を、食べる前に☺)
むぎさん、素敵な投稿ありがとうございます☺
こっそり枠にお邪魔しています。
ブログには初コメです。というか…初めてブログをみました(遅
らいむぎさん。
ほんと文才あるなぁ。
本が好きなのが、文見てすぐわかる。
ニホンゴって使い方がすごく難しいけど、美しい言語だと思うのです。
…なんとなく、読んでいたら一緒に散歩しているみたいで、いい気持ちになりました(*´ー`*)
LIVEに紹介されていたので、覗いてみました。
抜けるような青空。
ブランコ、最後に乗ったのは、30代かなぁ。
いつ、読んでも、らいむぎさんの文章は、心象風景を、正確な日本語で、的確に表現されますね。
これこそ、美しい日本語と云うのだと思います。
空が青いと嬉しくなります。
この空も綺麗な青ですね~。
私は毎日、暇さえあれば空を見上げます。
毎日違う顔を見せてくれるから。
「空を見上げるときはうつむいていない」
確かに…そうですね。
実は今日とても嫌な思いをすることがあって、
人の裏表を感じたというのか…
人と話すことが怖くなるような。
ついさっきまで泣く泣く散歩していたんです。
歩いていつものように景色を見ながらふと空を見上げるとかわいい半分のお月様が笑うように見守るようにぷっかりと浮かんでいて。
思わず「わぁ」と声が出てしまいました。
そしたら涙も自然と引っ込んで、
月と一緒に歩きました。
らいむぎさんの日記を読んで
「今日は空が綺麗だったなぁ」そう思い。
ちょっとブランコに乗ってみたくなりました。
さっきまで生きるのが嫌になるくらいの気持ちだったのに。
人は泣き、笑い、立ち止まり、また進み。
そんなふうに生きるのかもしれませんね。
今夜は上弦の月を見て慰められ。
また明日の青空を見るために。
今日は空が青いだけではなく雲が表現出来ないほど輝いていました。
照らしてくれる太陽があるからでしょうね。
いい日でも悪い日でも何でもない日でも。
空が青いなと感じることができたのなら、
今日もちゃんと生きていると思うことができますね。