一番乗り
少し早く着いちゃって、 誰も並んでないバス停。 一番乗りだ、ついてると、 るんるん気分でバスを待つ。 時間になってもバスが来ず、 つぎつぎ人が並びだし、 先頭に立ったばっかりに、 うしろの視線が重くなる。 少し早く着いち…
少し早く着いちゃって、 誰も並んでないバス停。 一番乗りだ、ついてると、 るんるん気分でバスを待つ。 時間になってもバスが来ず、 つぎつぎ人が並びだし、 先頭に立ったばっかりに、 うしろの視線が重くなる。 少し早く着いち…
収穫を終えた畑のよこ、 なんでもないようなさんぽ道。 見向きもされない道だけど、 思い入れある、さんぽ道。 むかし大好きなじいちゃんと、 ばあちゃんが一緒に歩いた道。 幼いころに連れられて、 道草の名前を教わった。 いい…
月明かりの麦酒 夜咄 頼麦 作 この文章の著作権は夜咄頼麦に帰属しますが、朗読についての著作使用権は解放しております。YouTubeでの朗読、声劇、そのほか音声表現活動などで自由にお使いください。 その際、…
どこまでも広がる草原に、 ぽつんと立ったまあるい木。 静かな日差しを受け止めて、 やさしい影をおとします。 その木漏れ日に包まれて、 うとうとするも良いでしょう。 そよぐ枝葉の歌声に、 耳すませるも良いでしょう。 支える…
生まれた場所も違うかも知れない。 過ごした時代も違うかも知れない。 喜びを感じる瞬間も、 抱える孤独だってそれぞれだろう。 そんな僕らがここに集い、 同じ空間を共有できる奇跡。 悠久なる時の流れの中で、 同じ時間を共有で…
火照った指先で水面を破ると、 たちまち空気も巻き込まれる。 不意に突き落とされた驚きに、 泡として生まれ落ちた驚きに、 真っ直ぐ故郷を目指すもの、 指先にとどまるものもいる。 中でもとどまったものたちは、 何かにすがらず…
霞がかった朝焼けに 富士のシルエットが美しい。 曲がりながら突き出した半島ゆえに 失いがちな方向感覚を定め直した。 何が釣れるのだろうか、 投げ釣りをする漁師もくすんで見える。 いや、必ずしも釣る必要はないのだろう。 身…
いらっしゃいどうも、こんばんは。 ねむり屋のらいむぎです。 今日は新たな旅立ちの日ということで、少し文章を書いてみたいと思います。 まずは、YouTubeチャンネル登録者30000人、本当にありがとうございます。 いつも…
どうか、あなたの過ごすこの夜が 穏やかに心休まる時であってほしい。 どうか、あなたの過ごすこの夜が 温もりに満ちた時であってほしい。 いつか見落としてしまった幸せを 今一度、見つめる時であってほしい。 ここに居てもいいん…
不意に晴れ渡った空を見上げるような、 風揺らす木漏れ日に目を細めるような、 山際に沈みゆく夕陽を見つめるような、 満天の星々を指先でそっと繋ぐような、 あなたをまぶたに思い浮かべれば、 それだけで長い道を歩んでいける。 …
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