身体で考える
散歩はいい 近くて遠い数多の日常から離れ 身近な世界とつながれる そこには緩やかに流れる 名も知らない隣人の日常がある きっと僕らの心は 目まぐるしい変化に疲れている たまには足を動かして 身体で考えてみてはどうだろう
詩
散歩はいい 近くて遠い数多の日常から離れ 身近な世界とつながれる そこには緩やかに流れる 名も知らない隣人の日常がある きっと僕らの心は 目まぐるしい変化に疲れている たまには足を動かして 身体で考えてみてはどうだろう
詩
今日はどこに向かおう 今日は何を見つけよう よし この川に沿って歩こう お気に入りの音楽で 足取り軽く 変わりゆく日常を 噛み締め歩く 今日は公園に着いた 今日は変な松を見つけた よし これを今日の幸せにしよう
詩
誰かにとっての純な関わりが誰かにとっての不純な関わりだとして 純な気持ちの行き場はどこなのか どうしたら浮かばれるのか 断じて行き場はない 断じて浮かばれもしない 小さな心の隙間を埋めたいという大きなエゴが 誰かを悲しま…
詩
黄昏に染まる水平線に 太陽が沈んでいきますと 薄明かりの残る空に 星々が浮かんでまいります 目を閉じて心安らかに 流れる声に耳を傾ければ 夜空の向こうに 星座の物語が聞こえてくるようです
詩
夢から覚めることがわかった だから 澄み切ったふたりだけの海で 楽しかったよありがとうと伝えた 破天荒な旅だったけれど 少しだけ追われる彼女を運命から連れ出したかった 外車になんて乗った経験はないあの夢は僕の記憶ではない…
詩
こんな人生はどうだろう? 狭いワンルームから出られず開け放たれた窓からジロジロ見られる こんな人生はどうだろう? 十分に体も動かせなくて血も肉も衰えるばかり こんな人生はどうだろう? 手を伸ばしたくても伸ばせずドアを開け…
詩
思いやりを失っちゃあいませんか 生きているだけで不安になる息を吐くように流れる暗いお話に 思いやりを失っちゃあいませんか 気づかぬうちに染められてしまう名も知らぬ声の扇動に 思いやりを失っちゃあいませんか 情報だなんて名…
詩
足を忍んでしまうほど静かな朝海に突き出した岬を歩く ビャクシンの木漏れ日があたたかい 心が洗われる気がして胸いっぱい冷えた空気を吸い込んだ 風もなく物音ひとつしない 看板を疑ってしまうほど静かな池三万匹の魚が住むという …
詩
あまりに珍しい湯だったからみんなとの約束の時間に遅れた 待ち合わせ場所の食堂に着くと待っていたのは重苦しい空気 食事が運ばれてきたけれど誰も口を開かない 温厚な祖父が厳しく諭した時間の約束を守ることの大切さ 叱られたあと…
詩
夜露を食べて 日が差したら 木もれ日の下ではたらき かわいて眠る がんばってはたらくのは 一日一時間 それよりはたらくと 過労でかれちゃうんだって
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