【フリー台本】夜の禊【1人用 |6分】
夜よるの禊みそぎ 夜咄よばなし 頼麦らいむぎ 作 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 この文章の著作権ちょさくけんは夜咄頼麦に帰属きぞくしますが、朗読ろうどくについての著作使用しよう権は解放かいほうしております。YouT…
眠屋文庫
夜よるの禊みそぎ 夜咄よばなし 頼麦らいむぎ 作 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 この文章の著作権ちょさくけんは夜咄頼麦に帰属きぞくしますが、朗読ろうどくについての著作使用しよう権は解放かいほうしております。YouT…
詩
雑踏を抜けた狭い部屋 紅い帳に碧い板 部屋に拡がる柔い白 冷えた翠雨の昼下がり 飲み物食べ物持ち寄って 過去も未来も持ち寄って ただ緩やかなひと時を 分け合うだけの昼下がり この集まりが偶然か 必然なのかは解らない それ…
詩
この寄る辺無き人生に ただ光を見出そうと 我ら皆、眼を見張る ひとつ、またひとつと 眼前の闇のその先に 儚く朧げな光を見出し 我ら一歩一歩を踏み出して 街灯に群がる虫の様に その光に向かう 闇を彷徨い暗がりに眼を凝らし …
詩
心が成長するのは 心の痛みをやり過ごしたあと 体が成長するのは 体の痛みをやり過ごしたあと 進んで痛みを受け入れる それくらいで良いのかも知れない 痛みを感じないならば 足すくらいで良いのかも知れない でも壊れちゃいけな…
詩
僕らは愛を受け入れるべきだった 僕らは愛に従うべきだった しかし 僕らは愛をないがしろにした 僕らは愛に背いた それ故 僕らは愛の罰を受け続ける 僕らは愛に試され続ける 愛が満ち足りるまで 僕らは愛から逃れることはできな…
詩
君との夢に囚われて 恋路を進めぬ哀れさに 虫の音さえも押し黙り 切に語るは月明かり
詩
はーさみーさん はさみさん 私のなくしたものはどこ? はーさみーさん はさみさん 私のいきたいばしょはどこ? あちらこちらを探しても ひっかきまわして探しても どうにも見つかる気配はない どこにも目指すあてはない はーさ…
詩
一歩一歩を踏みしめて 水に浸かった石渡る 身体が傾かないように 水に浸かった石渡る 運び歩いた椅子開き いつもの岩場に広げたら 視界全てが滝壺だ 砕き散らせる滝壺だ 小さな木漏れ日差し込んで 飛沫の雨を描き出す 肌寄せる…
詩
目的もなく乗った山手線で たまたますんなり座れてしまった 後の予定まで時間があったので そのまま一周してみることにした サングラスをかけたビジネスマン 厚底靴を履いたギャル スーツケースにまたがる子ども &…
詩
車を停めて坂を下ると 石造りの墓が整然と並んでいる 右手には持参した花を 左手には水を汲んだバケツを持ち 照りつける太陽の下 ご先祖様の眠る場所を探す 一人で来るのは初めてだったから 暫しの間、立ち尽くした 吹き抜ける風…
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